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2018-06-01

kotomono | 古都もの

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kotomono(古都もの/日本 福岡県)

日本の伝統工芸の技術は長い時間の流れの中で、使う人の思いと、それに応える職人たちの技術に裏付けされた創意・工夫によって洗練され、今日まで受け継がれてきました。 その背景には日本人独特の色彩感覚や緻密さ、発想の豊かさがうかがえ、日々の暮らしの中で付け加えられ、あるいはそぎ落とされた結果として辿り着いた「用の美」が息づいています。
日本の真価が凝縮されたともいえる日本古来の手仕事を「古都もの」と名付け、独自の視点に立ってプロデュースし、ご紹介いたします。また、「古都もの」は福岡県の地場産業“久留米絣”を使った商品からスタートします。

久留米絣(くるめがすり)とは

肌ざわりが良く、丈夫でしかも保温と通気性に優れた藍染の木綿の織物は、昔から庶民の日常着に欠かせないものでした。しかし当時の着物は藍一色か、単調な縞柄に限られていました。そんな中、多彩な織模様が特徴の久留米絣は約200年前、ある少女のインスピレーションから生まれ、たちまち広がりを見せていったという背景があります。
200年ほど前、1人の少女がふと洗いざらしの藍織物にポツポツと浮かんだ白糸を見て、その美しさに心惹かれました。彼女の名前は井上伝。まだ13歳の彼女はすっかり夢中になり、初めから糸をくくって染め分けた糸を使い模様を織り出す方法に工夫を重ねました。これが今に愛され続ける久留米絣の始まりだったのです。

世界各地で作られてきたイカット(絣織り)がそうである様に、織物にはその国の風土が育んできた感性が色や柄に息づいています。九州の中心部に流れる筑後川流域の豊かな土壌に生まれた久留米絣。人々の手仕事によって受け継がれてきた織物から、私たちは日本人の美意識を受け取ることができます。 2
藍と白が織りなす絶妙のかすれやにじみはシンプルでありながら奥深い。現代に生きる日本人の感性にも手仕事の温かみを感じさせます。現在「久留米絣」は国の重要無形文化財となっており、備後絣(広島)、伊予絣(愛媛)と共に日本の三大絣のひとつに数えられています。

久留米絣の特徴

久留米絣の良さは、まずは丈夫なこと。
摩擦に強く、長年の使用に耐え、手に馴染んでゆく頼もしさは昔から庶民の日常生活のあらゆる場面で使われ、証明されてきました。それはひとつひとつの工程を大切につむぎ合わせ、工夫をこらしてきた人々の知恵が生かされています。

[ 工程 ]

久留米絣は、糸を準備することから始まり完成するまでには、30もの工程があります。括り、染色、乾燥、絣解き。製織(機械に糸をかけて織る)。湯通し、乾燥、製反。天候や湿度等にも影響を受けやすいため、細かな調整が必要となり、またそれが独特のかすれやにじみを生み出していきます。そうしてやっとひとつの製品として形作られていくのです。

[ 括り(くくり) ]

絣のデザインに欠かせないのが「括り」という工程です。柄に応じて糸を縛り、その部分の糸が染まるのを防ぎます。経糸(たていと)や緯糸(よこいと)、どちらに使うかでも括り方が異なります。長さや間隔を変えることでさまざまなデザインを作ることができます。

[ 風合い ]

木綿の柔らかな手触り。この風合いは手間を惜しまない作り方から生まれてきます。素材の良さを損なわないよう、仕上げの工程で行われる水洗いと天日干し。また久留米絣の織機は木綿の風合いが活きるよう、手織りと同じような糸の通し方で作られています。機械とはいえ人の手による細かな作業が欠かせない手仕事のひとつなのです。

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